静岡旅行 浜松~焼津~沼津2日目:2024/03/29
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2024年3月29日(金)
2日目は、焼津さかなセンターで昼食、駿府城跡、東海道広重美術館、アドニスで軽食、田貫湖から沼津の浜の家泊の予定。
焼津さかなセンターで静岡の海の幸を満喫
6時に起床し、ホテルで朝食を済ませて9時にチェックアウト。焼津さかなセンターに立ち寄る。この施設は、焼津港の新鮮な海産物が一堂に揃う観光名所であり、地元住民にも愛されている市場である。ここでは、新鮮な魚介類を堪能できるだけでなく、買い物や食事を通じて焼津ならではの海の魅力を存分に味わうことができる。
焼津さかなセンターは、焼津港や周辺の漁港から毎日直送される新鮮な海産物を扱う店舗が集まる大型市場だ。センター内には約60以上の店舗があり、それぞれが独自の品揃えで訪れる人々を迎えている。地元で獲れたばかりの魚介類はもちろん、加工品やお土産品、さらには飲食店も充実している。
市場内を歩けば、新鮮な魚介が並ぶ鮮魚店や、干物や練り物を扱う加工品店がずらりと並んでいる。焼津港が誇るマグロやシラス、桜えびなど、静岡らしい海の幸が豊富に揃っている。市場内には飲食店もあり、ここでしか味わえない新鮮な料理が堪能できる。10時50分に「マグロ食堂」で昼食を取った。名物の「マグロとシラス丼」は、焼津産の新鮮なマグロの赤身とシラスが盛り付けられた逸品である。
雨の中で味わう駿府城跡の風情
次に訪れたのは駿府城跡。11時43分に近くの駐車場に車を停め、城跡を散策する。駿府城は、かつて徳川家康が居城とした歴史ある城で、現在は城跡として公園内に整備され、静岡市民の憩いの場となっている。この日はあいにくの天気だったが、雨に濡れた石垣や緑が独特の美しさを見せ、歴史と自然が調和した風景を楽しむことができた。
駿府城は、今川氏の時代に築かれた「今川館」が起源とされる。その後、戦国時代を経て徳川家康が天下を取る際の重要な拠点となり、大規模な改修が行われて現在の形に整備された。特に家康は、晩年をこの駿府城で過ごし、政治の実権を握り続けたことから「大御所時代」を象徴する城でもある。城は二重の堀に囲まれた構造で、かつては天守や櫓が立ち並ぶ壮大な姿を誇っていたが、現在は堀や石垣、再建された櫓などが往時の姿を偲ばせる。
駿府城跡は、静岡市の中心部に位置しアクセスも良いため、観光の合間に立ち寄るのにも最適な場所だ。次回訪れる際には、晴天の日の駿府城と今回感じた雨の日の趣を比較しながら、さらにその魅力を味わってみたい。
広重美術館で浮世絵の世界に浸る
駿府城跡の次に訪れたのは、浮世絵の巨匠・歌川広重の作品を中心に展示する「東海道広重美術館」。この美術館は、広重の生涯や代表作を紹介するだけでなく、江戸時代の旅文化や庶民生活も学べる貴重な施設である。12時56分に到着し、美術館内をじっくり見学。この頃には雨も上がり所々に晴れ間がみえた。
広重美術館は、静岡県内でも特に浮世絵に特化した美術館として知られている。歌川広重は、風景画の名手として広く知られ、「東海道五十三次」や「名所江戸百景」など、日本を代表する浮世絵シリーズを生み出したことで有名だ。美術館では、彼の代表作をはじめ、江戸時代における旅や名所を描いた多彩な浮世絵作品が展示されている。
館内のメインとなるのは、広重が手がけた風景画の展示。特に「東海道五十三次」は、江戸から京都を結ぶ東海道沿いの宿場町を鮮やかに描いた作品群で、広重の代表作として名高い。広重ならではの柔らかな色彩と独自の構図が、江戸時代の旅の情景を鮮やかに蘇らせる。また、展示室には作品の背景や技法について詳しく解説したパネルが設置されており、広重がどのように作品を構築していたのか、当時の旅の習慣や名所の歴史とともに知ることができる。
美術館では、広重の作品を通じて江戸時代の旅文化にも触れられる。当時の旅は徒歩が主流であり、宿場や茶屋、名所などが旅人にとっての重要な要素だった。広重の浮世絵には、そうした旅の楽しさや苦労、そして庶民の日常が描かれているため、単なる芸術鑑賞に留まらず、江戸時代の暮らしを垣間見ることができる。また、展示エリアには、浮世絵の制作過程を紹介するコーナーもあり、木版画の技法や職人の仕事について学べるのも興味深かった。
アドニスのつけナポリタン
富士PAに立ち寄り、14時半に訪れたのが「アドニス」という富士市内にあるカフェで、目当てにしていたのが「つけナポリタン」。これは、ナポリタンをスープ仕立てにしたもので、麺をスープに浸して食べる独特のスタイルが特徴だ。スープはトマトベースながらも和風のだしが効いており、濃厚でありながらさっぱりとした味わい。麺は少し太めでモチモチとした食感がスープによく絡む。付け合わせのチーズや温野菜も絶妙で、一皿で満足感のある一品となっている。
霧の田貫湖
アドニスで一息ついた後、向かったのは田貫湖。田貫湖キャンプ場は、富士山を背景にした美しい景観で知られ、キャンプ場や散策路が整備されている静岡県有数のスポットだ。この日は16時09分に到着したが、湖畔は濃い霧に包まれ、視界は限られていた。しかし、霧に包まれた田貫湖には晴天時にはない幻想的な魅力があった。湖面が霧で覆われ、木々や山々の輪郭がぼんやりと浮かび上がる様子は、まるで絵画のようだった。特に、湖畔を歩きながら霧の中に佇む富士山のシルエットは見れなかった。晴天時の「逆さ富士」の鑑賞は明日に再チャレンジしよう。
浜の家で味わう海鮮料理と意外なアニメ文化
静岡旅行2日目の宿泊先は、沼津近くにある旅館「浜の家」。新鮮な海の幸をふんだんに使った料理で評判のこの旅館は、観光地からのアクセスも良く、落ち着いた滞在が楽しめる宿だ。しかし、到着してまず目を引いたのは、館内に貼られているアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」のポスターだった。昔ながらの旅館の雰囲気とのギャップに少々驚かされた。早速ググって「ラブライブ!サンシャイン!!」について調べてみた。静岡県沼津市を舞台としており、作品の人気によって地域が観光地としても注目されるようになったとのこと。しかし、昔ながらの旅館とアニメポスターという組み合わせには正直、違和感を覚えた。この地域ではアニメのファンが多く訪れるため、旅館側がファン向けに楽しみを提供しているのだろう。
浜の家は、地元の漁港で水揚げされた新鮮な海鮮を味わえることが最大の魅力である。宿泊者の食事には、アワビやサザエ、地元で獲れた旬の魚介がふんだんに使用され、贅沢な料理が並ぶ。夕食では、旅館の料理の真骨頂である海鮮料理をたっぷり堪能した。特にアワビの踊り焼きは絶品で、バターの香ばしい風味とアワビのぷりぷりとした食感がたまらない。また、お刺身の盛り合わせは新鮮そのもので、地元ならではの魚介の美味しさを実感した。まさに海の幸尽くしといった内容。
浜の家での滞在中、ぜひ体験したいのが目の前に広がる三津浜を眺めながら入れるオーシャンビュー浴場だ。この浴場は、絶景を堪能できる空間となっている。浴場は貸切風呂として利用可能だが、予約制ではなく、5階にある入浴札を確認する仕組み。空いていればすぐに利用できるので、気軽に訪れることができるのが嬉しいポイントだ。お湯に浸かりながら、大きな窓越しに広がる三津浜の景色を楽しむひとときは格別だ。心身ともにリラックスさせてくれる。日中はキラキラと輝く海面を、夜には静かで神秘的な雰囲気を味わえるため、何度でも足を運びたくなる魅力がある。
プライベートな空間でのんびりと過ごせるのが貸切風呂の魅力だが、他の宿泊者との譲り合いを大切にすることを忘れないようにしよう。
海辺の旅館ならではの静かな夜を過ごした。アニメ文化との意外な融合には驚きもあったが、地域が観光資源を柔軟に活かしている一例として興味深かった。浜の家は、静岡の海の幸を存分に味わいながら、地域の新しい一面も発見できる場所だった。
ほんなら、また!
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