高知県道14号線春野赤岡線~ドレー機不時着の地~高知競馬場〜道の駅 土佐和紙工芸村~水辺の駅 あいの里仁淀川~にこ淵仁淀川~道の駅 木の香~西別子銅山記念館~道の駅マイントピア別子
高知から愛媛へ!真夏の疾走ドライブ 秘境「道の駅」紀行
2024年夏の四国高知の旅(Part1)
3日目(最終日):2024/8/17
コンテンツ
負けても輝く!高知競馬場とはるうららの奇跡
2024年8月17日(土)、朝6時。私は「暑い」の一言を呟いて一日を始めた。高知競馬場に向かうことにした。高知競馬場に近づいた瞬間、「ハルウララ」の名前がポンと飛び出してきた。ああ、そうだ。あの負け続けた馬。いや、ただの負け馬ではない。ハルウララは、連敗街道を驀進しながらもなぜか人々の心をつかんで離さなかった、不思議な伝説の持ち主だ。
ハルウララは、通算113戦して一度も勝利を挙げることができなかった競走馬である。普通ならば馬主が諦めてしまうような成績だったが、ハルウララの存在は「負け続けても走り続ける」という一種の象徴になった。
2003年12月14日。100連敗を達成したレースが行われた当日は4年ぶりに5000人を超える観客が高知競馬場に入場し、33社、約120人の報道陣が取材に訪れたそうだ。
地方競馬の低迷期に、高知競馬場を全国的な話題に押し上げたのは、まさにハルウララの存在だった。
「あの馬はどこかで元気にしているのだろうか?」とぼんやり考えた。
そして、次の目的地である高知県道14号線、通称春野赤岡線に向かった。
桂浜から西方面に広大な太平洋を望み海岸線を疾走
ドレ―機不時着の地
高知県道14号線、通称春野赤岡線の海岸線を爽快に走りながら、「ドレー機不時着の地」の石碑を探す。Google Mapsがなければ確実に見落としていただろう場所である。車を降りて近づいてみると石碑が茂った草木にまぎれるように存在している。
1937(昭和12)年、東京パリ間100時間懸賞飛行に挑戦したフランス人飛行家マルセル・ドレー氏フンソァー・ミケレッチ氏の飛行機は幾多の困難に会いながらも上海を飛び立ち、東京へ向け最後の飛行を続けていたところが悪い天候のため視界が悪く、燃料も切れ、5月26日夕方戸原海岸に不時着、機体は大破した。負傷した両氏を近くの人たちはすぐさま救助し、手厚い看護をした。その後2人は健康を回復し帰国した。飛行機の発達史に残る2人の飛行家の勇気と戸原地区の人々はじめ関係した多くの人々の温かい行為を讃え、貴重な史実として永遠に残すものである
平成2年3月25日 春野町教育委員会建立
(石碑引用)
道の駅 土佐和紙工芸村くらうど:和紙文化と自然が織りなす癒しの空間
道の駅 土佐和紙工芸村は、高知県いの町の静かな山間部に位置する施設である。この施設は、伝統的な土佐和紙の魅力を発信しながらも、近代的な設備と昔ながらの趣が絶妙に共存しているのが特徴だ。
また、土佐和紙工芸村の名の通り、和紙作りを体験できる工房が併設されている。紙すき体験は、観光客にも人気のアクティビティで、伝統的な土佐和紙の工程を学びながら自分だけの作品を作ることができる。
特に「くらうど」施設内には、宿泊施設が併設されており、近代的で洗練された空間で快適な滞在を楽しむことができます。内装も綺麗で、設備が充実しているため、観光の拠点やリラックス目的の滞在によさそう。高知の自然に囲まれながらも、都会的な快適さを味わえるのが特徴だ。
道の駅 あいの里仁淀川
11時すぎに水辺の駅あいの里仁淀川に到着。
仁淀川の中流域にあるこの道の駅(水辺の駅)は、川沿いの立地が特徴である。最大の魅力は、河原に降りるためのスロープが整備されている点だ。このスロープを利用すれば、仁淀川の河原に簡単にアクセスできる。そこでは、仁淀川の五色石を拾い集めることができる。五色石はその名の通り、鮮やかな色彩が特徴であり、河原での散策が一層楽しくなる。
また、施設内には産直市場が併設されており、新鮮な野菜や果物が並んでいる。地元の特産品も多く、見ているだけでも楽しめる空間だ。さらに、食堂も完備されているため、食事を楽しむことも可能である。地元の味を手軽に味わえるのが魅力だ。
仁淀川を間近に感じながら、自然に触れ、地元の恵みを満喫できるこの道の駅(水辺の駅)は、観光の途中に立ち寄るには最適なスポットである。
美しく幻想的なブルーが見られるにこ淵
仁淀川は、全国でもトップクラスの水質を誇る清流であり、その中でもにこ淵は最も美しい景観のひとつとされている。川の流れと森の緑が織りなすコントラストは、まさに自然の芸術と呼ぶにふさわしい。
ただ、にこ淵へは、専用駐車場から山道を10分ほど歩く必要がある。この道は整備されているものの、急な坂や湿った箇所も多いため、動きやすい靴と服装を選ぶのが賢明である。11時50分に駐車場に着くも、ここからが一苦労。駐車場からひたすら「にこ淵」の看板まで進むと、汗は滝のように流れる。だが、看板から階段をつかって下った先には、、、目の前に広がる青というより深緑の絶景に、すべてが報われた気がした。
また、にこ淵はその美しさから観光客が多く訪れる場所でもある。写真撮影や散策を楽しむ人々で混雑することもある。まさに、この日がそうであった。
ここで掲載している写真の撮影場所を確保するのも一苦労といったところだった。
仁淀川の美しさを象徴するこのスポットは、「仁淀ブルー」と称される透明度抜群の青い水が特徴だ。その輝きは、青というより深いエメラルドグリーンのようで、まるで自然が創り出した巨大な宝石のようである。
にこ淵は、鬱蒼とした森の中に位置し、そこにひっそりと広がる静寂の世界が訪れる者を包み込む。周囲を岩壁と木々に囲まれたこの場所は、自然の力が作り上げた天然のプールのようだ。
水面に映る緑や青のグラデーションは、光の加減でその色合いを変化させ、見る者に一瞬たりとも飽きを感じさせない。
にこ淵は、ただの観光地ではない。その名の由来には諸説あるが、古くから地元の人々の間では、神様が宿る神聖な場所とされ、近づく際には静かにその場を尊ぶ心が求められてきた。訪れる人々がその場の空気に触れ、心を静め、自分自身と向き合える場所である。仁淀川の清らかな流れと神秘的な淵の景色が、きっと忘れられないひとときを与えてくれるだろう。
ぜひ一度、その目で「仁淀ブルー」の神秘を確かめてほしい。高知に行くならぜひ!
道の駅木の香:自然と癒しが広がる山間の憩いスポット
道の駅木の香(このか)は、高知県と愛媛県の県境付近に位置する静かな山間の美しい自然に囲まれた気軽に行ける土佐の秘境。
施設内には地元の新鮮な野菜や特産品が並ぶ産直市場があり、地元の味を手軽に持ち帰ることができる。また、温泉施設も併設されており、疲れた体を癒すにはもってこいの場所である。
特に「木の香温泉」は肌に優しい湯質で、リラックスした時間を過ごせると評判だ。
この道の駅で一息ついた後、14時10分に西条の「がんば亭」でうどんを食す。愛媛のうどんは期待以上にコシが強く、味もバッチリ。これが愛媛流か、と感心しながら一気に食べきった。
別子銅山記念館
15時に「別子銅山記念館」、そして15時42分に「道の駅マイントピア」を訪問。どちらも鉱山の歴史が息づく場所で、ただの観光以上に学びのある時間を過ごすことができた。
両施設とも午前中から来ていたら、もっと滞在できて楽しむことができただろうな。
住友家第16代 吉左衛門友成(きちざえもん ともなり)1909~1993年
この歌は、長きにわたり受け継がれてきた銅山がついに閉鎖を迎えた感慨を詠んだものである。
道の駅マイントピア:鉱山の歴史と自然が交差する観光スポット
道の駅マイントピアは、愛媛県新居浜市の別子銅山エリアに位置する道の駅である。この場所は、かつて日本有数の銅山として栄えた別子銅山の歴史を感じながら、地元の魅力を楽しめるユニークなスポットである。
別子銅山の歴史を学ぶ
施設内には「鉱山観光」の拠点があり、別子銅山の歴史や採掘技術について学べる展示が充実している。鉱山跡地を再現した坑道見学は特に人気があり、当時の作業環境や採掘の様子を肌で感じることができる。また、体験型プログラムとして砂金採り体験も提供されており、子どもから大人まで楽しめる内容となっている。
地元の特産品と食事
道の駅の売店には、地元の新鮮な農産物や特産品が並ぶ。中でも銅山関連のモチーフを取り入れたお土産が目を引く。食堂では、愛媛の郷土料理や地元食材を使ったメニューが楽しめる。
温泉施設でリラックス
さらに、施設内には温泉施設が併設されている。「別子温泉」として知られるこの温泉は、ゆったりとした時間を過ごしながら、自然の中でリフレッシュできる。
豊かな自然と観光の魅力
道の駅マイントピア周辺には、四季折々の景色を楽しめる自然が広がる。特に紅葉の季節には、美しい山々が彩りを添える。このエリア全体が、歴史、文化、自然を同時に楽しめる観光地として評価されている。
道の駅マイントピアは、鉱山の歴史と地元文化に触れられる特別な場所である。ドライブの途中に立ち寄るだけでなく、時間をかけてじっくり楽しむ価値がある施設だ。
今回は別子銅山記念館と道の駅 マイントピアの滞在は短かすぎたので、再度訪問する予定だ。
ほな、また次回の旅路で!
今回訪問したところ
ドレー機不時着の地
高知競馬場
道の駅 土佐和紙工芸村
水辺の駅 あいの里
にこ淵
道の駅 木の香
別子銅山記念館
道の駅 マイントピア別子
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