北海道車中泊記:-14℃、氷点下の十勝でウニと満天の星を味わう

土・日 肉のビックリ市&生鮮市場~オベリベリ温泉水光園〜道の駅 ガーデンスパ十勝川温泉

マイナス10℃以下の極寒車中泊

2025年冬の北海道車中泊の旅(Part10)
2日目~3日目:2025/01/11~12早朝

極寒氷点下の十勝で挑む車中泊!ウニとおにぎりを片手に出発

2025年1月11日、20時21分、生鮮市場で購入したウニ(なんと2セットで2000円!)を車に積み込み、極寒の十勝を舞台にした車中泊旅が始まった。この日のテーマはずばり「極寒の十勝をどう生き延びるか」。まず車内でライトに充電を試みるも、なぜかピカピカ点滅するばかりでうまく充電できない。低温が原因かもしれないと疑いながらも、次の目的地へとエンジンをかける。

道中、ローソンに立ち寄りホットコーヒーを一杯購入。さらに、割引されたおにぎり5個とノンアルコールビール4本を確保。これらが、寒さをしのぐ心強い相棒となる。

オベリベリ温泉水光園体験記:極寒の夜を乗り切る整い時間

オベリベリ温泉 水光園

オベリベリ温泉 水光園に到着

21時8分、目的地のオベリベリ温泉 水光園に到着。この温泉は、帯広に訪れるたびに足を運ぶお気に入りの癒やしスポットだ。地元の人々や旅人たちに愛されるこの場所で、極寒の夜に備えた温まり作業が始まる。

サウナで整える

モール温泉で身体を温める。

入浴料(貸タオル付)530円

入浴料(貸タオル付)530円※2025年1月11日現在の情報です。

まずはサウナへ直行。じわじわと体が温まり、心地よい汗が流れる感覚に自然と笑みがこぼれる。続いてミストサウナへ。蒸気に包まれた空間は、まるで別世界のようで、外の厳しい寒さを忘れさせてくれる。冷えた体が内側からほぐれていくようで、どこか魂までも癒やされた気分だ。

心地よく整った後は、いよいよ露天風呂へ。湯船に浸かりながら冬の澄んだ星空を期待したものの、残念ながら濃い湯気が行く手を阻む。「これもまた旅の思い出だ」と苦笑しながらも、湯のぬくもりが体と心に染み渡り、このひとときを満喫した。

満天の星と明るい満月

満天の星と明るい満月

22時10分、温泉を後にする頃には、体はすっかり芯まで温まっていた。そして外に出て空を見上げると、湯気で隠れていた星空がようやくその姿を現す。満天の星と明るい満月が見事に夜空を彩り、その美しさにしばし立ち尽くす。「これだ、十勝の夜はこれを待っていたんだ」と思わず胸が熱くなった。冬の冷たい空気が顔を撫でる中、その瞬間だけは寒さも忘れ、星々と月の光に心を奪われた。

入浴料(貸タオル付)530円で得られたこの至福の時間。サウナ、温泉、そして星空。どれもが旅の思い出をより一層特別なものにしてくれる。これだからオベリベリ温泉はやめられない。

次の目的地は道の駅 ガーデンスパ十勝川温泉。途中でフロントガラスが曇り、見えにくくなるアクシデントも発生。

ウニとおにぎりの極寒車中泊ディナーと芸術的なフロスト

夜の道の駅 ガーデンスパ十勝川温泉

夜の道の駅 ガーデンスパ十勝川温泉

22時36分、道の駅 ガーデンスパ十勝川温泉に到着。

ここは24時間トイレが利用可能で、中は暖かい。ここで「最悪トイレに逃げ込めば命は助かる」とほっとする。

トイレ外観

トイレは24時間利用可能で暖かい。

車内

車内

そして車内に戻り、生鮮市場で買ったウニとノンアルコールビールとおにぎりを楽しむことに。冷え切ったおにぎりは冷凍庫から出したばかりのような食感。だが、これもまた簡単シンプル車中泊旅の醍醐味である。

深夜の目覚めとマイナス14度の試練

タイツ、靴下、コットンTシャツ、ロンT、ライトベストダウン、メッシュベスト、ツイードジャケット、N3B、ネックウォーマー、ニット帽姿。

タイツ、靴下、コットンTシャツ、ロンT、ライトベストダウン、メッシュベスト、ツイードジャケット、N3B、ネックウォーマー、ニット帽を着込む。

防寒対策として着込んだ服の上に、毛布と寝袋で防御。この重装備にポータブル電源と充電式湯たんぽが加わり、なんとか寝ることができた。

充電式湯たんぽ

今回新戦力の充電式湯たんぽが大活躍してくれた。

充電式湯たんぽ

15分もしないうちから温まり、結構持続します。

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1時40分、トイレで目が覚める。暖かいトイレがオアシスのように思える。

1時40分を指している時計

1時40分のガーデンスパ十勝川温泉。この時点ではマイナス8度ほど。これからどんどん気温が下がってくる。

フロストフラワー発見!寒さが生んだアート

サイドミラーと結氷

サイドミラーにへばりつくフロスト

フロントの結氷

フロントにも綺麗に結氷がキレイにはりつく

フロントガラス。車内から

凍てつくフロントガラス。車内から

フロントガラス

フロントガラスも寒そうですね。

十勝ヶ丘展望台で満月と星空を満喫

夜道と車

朝4時20分頃に移動。

満月が素晴らし

満月が美しい

満月が美しい

満月が美しい

満天の星

満天の星。これを露天風呂から見たかった。

月と星

月と星

朝の十勝が丘展望台

早朝の十勝が丘展望台

十勝が丘展望台から見る夜景

十勝が丘展望台から見る夜景

夜景と車

少し夜景を見て過ごす。

沈む月

沈む月

4時48分、十勝ヶ丘展望台に向かう。坂道の凍結を慎重に乗り越え、展望台に到着。夜空には満月が輝き、凍てつく空気の中で星がきらめく。この景色の美しさに心を奪われ、帰り道でも何度か車を停めて星空を眺める。星の光が旅の疲れを癒してくれるようだった。

十勝の自然と冬の旅の魅力

帰路につく

帰路につく

6時、拠点に到着。極寒の中での車中泊は決して楽ではなかったが、サウナや満天の星空、そしてウニとおにぎりという食の楽しみが、冬の十勝を特別な思い出に変えてくれた。寒さの中でこそ感じる温もりと美しさ、これが旅の醍醐味である。

ほな、また明日!

今回訪問したところ

生鮮市場
オベリベリ温泉 水光園
道の駅 ガーデンスパ十勝川温泉

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