北海道車中泊の旅初日:2024/07/02
痛風とガレージでの接触で車も気持ちもへこむ
2024年7月2日(火)
朝6時、布団から起き上がる。昨日から痛み出した親指の付け根がさらに悪化している。10年ぶりの通風発作だ。すっかり忘れていたズキズキと脈打つ痛みで、少し歩くだけでも顔をしかめるほどだ。6時39分、昨夜泊まった事務所を出発し、6時51分発のバスに乗る。目的地は実家。7時20分、到着すると、すぐに朝食をいただき、風呂に入る。8時10分には実家を出る。北海道に行っている間に、スタッフが乗れるようにハイゼットカーゴ(クロ)のスペアキーを用意し、事務所に戻って置いておく。
事務所の1階に入っていた店が、8月で撤退すると聞いた。片付けが進む店内を見ると、なんとも言えない寂しさがこみ上げる。いつもあると思っていた風景がなくなるのは切ないものだ。
切ないといえば、実は1週間前、実家のガレージで軽バンのリアゲートをぶつけてしまった。高さを考えずに入れた結果、棚にゴツンと直撃。右上がへこみ、気持ちもへこむ。今日はその修理のために10時半、板金屋「ピットボーイ」で見積もりを受ける予定だ。10時5分、ピットボーイに向かうが、修理は難しく中古のリアゲートを探したほうが早いし安いと言われた。ネットで見積もりを取った他の工場でも同じ意見だ。軽バンのパーツは流通量が多いらしいが、修理は諦めてリアラダーをつけて見えにくくごすることにした。
楽天市場で購入した、ハードカーゴの軽ワゴン専用 リアラダー
10時50分には7月から契約した高架下の駐車場にハイゼットカーゴ(クロ)を初めて停める。ここは高さを気にしなくて良いので気楽だ。11時、自宅へ戻り、また風呂に入る。湯船に浸かり疲れをとる。税理士さんに電話をかけて所得税の件を確認し、労働保険の支払いもネットで済ませる。出発前に一つずつタスクを片付けていく。
慣れた実家のガレージでの駐車だったが、車だけでなく気持ちもへこむ。リアラダーを取り付けた状態。なんとか一人でも取り付けることはできるが、車体にキズがつくので2人での作業をおススメする。
関空でKIXカードを更新
14時8分、ハービスOSAKA(大阪梅田)から関空行きのリムジンバスに乗る。15時10分、関空第一ターミナルに到着。KIXカードを更新し、エアロプラザ1階から無料バスで第二ターミナルへ移動する。出発は17時10分。次のフライトは座席は左側の窓際にしたい。天気が良ければ、到着時に夕焼けが見えるかもしれない。こういう細かな楽しみを期待するのも旅の醍醐味だ。
KIX-ITMカードは、関西国際空港(KIX)と大阪国際空港(ITM)で利用可能な年会費無料のポイントカードである。クレジット機能はなく、入会金や年会費も不要で、即時発行が可能。
伊丹空港でも使えるので、ぜひ1枚持っておきたいカード。
主な特典
駐車場割引: 関西国際空港では駐車料金が25%割引、大阪国際空港では10%割引。さらに、40フライトポイントを貯めると、24時間の駐車料金が無料。
新千歳空港に到着してからミルキーライナーまでの待ち時間、時間的な関係でフードコートの「はなまるうどん」でかけうどんをかきこむ。ゲソ天、コロッケ、かき揚げも頼んでしまった。通風の身で揚げ物とは、なんとも自分に甘い選択だ。それでも、移動が多いときは手軽に食べられるものに頼ってしまうのが現実だ。
帯広から拠点まで夜中に徒歩2時間
22時50分、帯広駅に到着。北側にタクシーが2台停まっていたが、南側の様子を見に行こうと移動する。しかし、タクシーに3度もスルーされてしまう。このまま待つのも悔しいので、歩いて拠点へ向かうことにした。緑ヶ丘公園を通る道中、空を見上げると満天の星が広がっている。街灯がないおかげで星空が一段と鮮明だ。痛む足を引きずりながらも、しばらく立ち止まり見とれてしまう。こうした瞬間があるから、移動の疲れも少しは報われる。
結局、24時45分に拠点へ到着。2時間近く歩いたせいで、足には水ぶくれができてしまった。無理をした自覚はあるが、それでも満天の星空を見られたのは大きな収穫だ。
こうして今日も忙しい一日が終わった。リアゲートの修理や通風の痛みに振り回されながらも、旅の途中で見た星空や移動中の小さな楽しみが心を癒してくれる。