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北海道車中泊の5日目
釧路湿原を見渡せる夢ヶ丘展望台へ続く遊歩道
2024年6月16日(日)
達古武キャンプ場で5時半に起床。この日は朝から霧が立ち込め、濃霧の中で静かな朝を迎えた。キャンプ場から夢ヶ丘展望台へ続く遊歩道に向かう。
湖の北側にある達古武オートキャンプ場から釧路湿原を見渡せる夢ヶ丘展望台へ続く遊歩道は、2013年に整備されたものだ。片道約2.4キロ、所要時間片道約45分で、途中ミズバショウの群生地を通る。6時には遊歩道に入り、湿原の大自然に囲まれながらの散歩を楽しんだ。6時半に夢ヶ丘展望台に到着。最後の200mは登りがきつかった〜。
ヤチボウズ
残念ながら、霧が濃く、展望台から眼下に広がる景色は見ることができなかったが、自然を感じる時間と、多少ほ運動不足解消にはなった。6時45分に下山を開始し、7時52分にはキャンプ場を後にして次の目的地へ向かった。
サファリのよう釧路湿原
阿寒湖への道中、途中で広大な湿原が広がり、その景色はまるでサファリのように雄大で感動的だった。標茶でガソリンを入れ、再び車を走らせると、多和平までの看板を見つけた。多和平は「360°の地平線」が見渡せる大牧場だ。寄っていこうかと心が動いたが、空模様が曇っていたため、次回の楽しみにとっておくことにした。
シラルトロ沼の冷泉橋
北海道のマグネットがあったので迷わず購入。
屈斜路湖の秘湯:コタン温泉露天風呂
9時55分には道の駅摩周温泉に到着し、少し休憩をした後、屈斜路湖の露天風呂に向かった。10時24分に到着すると、同じタイミングで霧が晴れてきた。露天風呂では、30年ぶりに訪れたという先客のライダーから北海道の旅話を聞かせてもらった。
駐車場は近くに整備されており、アクセスもしやすい。
利用のポイント
コタン温泉露天風呂は無料で開放されているが、地元の人々の善意で維持されているため、訪れる際はマナーを守ることが大切だ。水着での入浴も可能で、観光客も気軽に利用できる。ただし、脱衣所は簡素な作りなので、タオルや着替えをしっかり準備しておくと良い。また、冬場は凍結や寒さに備えた防寒対策も必要だ。
屈斜路湖畔に位置する コタン温泉露天風呂 は、北海道を代表する絶景の秘湯である。屈斜路湖という雄大な自然の中、湖畔の景色を眺めながら無料で楽しめる温泉ということで、多くの温泉ファンや観光客を魅了している。この温泉は、地元の人々によって大切に維持されている公共の露天風呂だ。湯船は湖畔に隣接しており、まるで湖と一体化しているかのような開放的な景色を楽しむことができる。
泉質は硫黄泉で、湯の色は乳白色がかっており、ほんのり硫黄の香りが漂う。体を温めるだけでなく、肌にも良いとされ、美肌の湯としても知られている。温泉の温度は適温で、湖から吹く風を感じながら入ると心地よく、リラックス効果も抜群だ。
コタンのアイヌ民族資料館
しっかり身体を温めた後、アイヌ文化に触れるため、10時50分にコタンのアイヌ民族資料館へ。ここは屈斜路湖畔にあり、釧路市出身の建築家毛綱毅曠氏が設計した前衛的な外観が印象的だ。館内では、ユーカラの森やコタンの大地、熊祭りの映画上映など、アイヌの文化を深く知ることができた。熊祭り「イオマンテ」は、アイヌ文化において非常に重要な行事で、熊の魂を神々の世界に送る儀式が行われる。この祭りのビデオを観ると、アイヌの人々の信仰や生活に対する敬意を感じ、心に残る体験となった。
映画「チロンヌプカムイ イオマンテ」の短縮版を当館にて上映することとなりました。この映画は、1986年に撮影された「キタキツネの霊送り」の記録映像を編集して生み出された作品で、当時アイヌ民族資料館の館長をされていた故・弟子豊治氏も祭主として参加しておりました。アイヌの方々の儀礼の様子を詳細に記録したものとなっておりますのでお越しの際は、ぜひご覧ください。
弟子屈町公式サイトより
入口に並ぶ7本の列柱は宇宙の時間を象徴する聖数7を意味し、本館の円形ドームは天円地方宇宙の建築構造を、内部に立つ31本の柱は山と森を象徴している。
北海道の名付け親の松浦武四郎の資料。
16歳の江戸への一人旅をきっかけに、武四郎は諸国をめぐり、名所旧跡を訪ね、日本の百名山にも登ります。
ただその土地を訪れてみるだけでなく、野帳(フィールドワークのメモ帳)に土地の風土や文化を記録しました。
28歳には当時まだ人々にあまり知られていない蝦夷地(現在の北海道)へ向かい、約13年間に計6回の調査を行いました。
また晩年には、土地の人もあまり足を踏み入れない大台ケ原の調査も行っています。
松浦武四郎記念館より
和琴半島の露天風呂:屈斜路湖の湖畔で楽しむ秘湯体験
12時には和琴半島に到着。和琴半島は、キャンプ場があり、多くの観光客で賑わっていた。ここでは、駐車場から5分ほど歩くと、温泉の露天風呂がある。キャンプ利用者は多かったが、温泉にら誰も入っていない様子だった。露天風呂はかなり熱く、2分ほどでギブアップした。
和琴半島の露天風呂は、屈斜路湖畔に湧き出る天然温泉を利用した公共の温泉である。湖畔の一角に位置し、湯船に浸かりながら目の前に広がる屈斜路湖の絶景を堪能できる。泉質は硫黄泉で、湯の色は乳白色がかっており、ほんのりと硫黄の香りが漂う。湯温は適温で、体を芯から温めてくれる。
湯船は湖に面しており、まるで湖と一体化しているかのような感覚を味わえるのが特徴だ。自然と調和したこの場所では、鳥のさえずりや湖の波音を聞きながらリラックスできる。
じゃがいも団子と大横砂大鵬とおじいちゃん
温泉から上がると、地元のお土産屋さんでじゃがいも団子を購入。そこの店主は弟子屈出身の大横綱大鵬の2つ下の後輩だったらしく、子どものときはサッカーをしたり一緒によく遊んだらしい。そのときから身体も大きく、運動神経も抜群によかったらしい。
じゃがいも団子は、もちもちとしておいしく、この食感はクセになる。
池の湯温泉:水辺のリラクゼーション、湖畔露天風呂
その後、池の湯温泉に向かい、湖畔の露天風呂でゆっくりと時間を過ごす。屈斜路湖のほとりにひっそりと佇む露天風呂「池の湯」は、池のように広大な湯船が特徴である。国道から砂利道を進むと、その名の通り、まるで湖のように広がる温泉が現れる。湖畔に広がる静かな森の中で、贅沢に温泉につかることができる。
湯船は湖岸から湧き出る温泉を囲んだシンプルで開放感のある造り。脱衣所は男女別の簡素なつくりである。服を置けるスペースも確保されている。
湯温は少しぬるめ。和琴温泉が熱々だったので、余計にぬるく感じたのかもしれない。時折、藻が浮いていることがあり、足元が滑りやすいところもある。
キタキツネも現れた。
車内から見る温泉と湖畔。海外の観光客ファミリーが温泉と湖畔での水遊びを楽しんでいた。私は温泉から出た後、リモートワークをしながら、それらの景色を楽しんでいた。日常的な仕事と、目の前の穏やかな風景とのギャップに思わず笑みがこぼれた。動く部屋で、こういうワーケーションがしたかったのである。
帰り際、駐車場の砂利道で車がスタックしてしまい、慌てて4WDに切り替えて無事に脱出した。4WDはやはり頼りになる。
ニュー阿寒ホテル「天空ガーデンスパ」を堪能
13時半にはニュー阿寒ホテルに向かい、温泉とサウナ、そして「天空ガーデンスパ」を堪能。ここから見る阿寒湖の景色は、まるで絵画のように美しく、非日常の体験ができてとても満足だった。日帰り料金は1300円。この料金でここの温泉施設が利用てきるのはありがたい。次回もぜひ訪れたいと思う。
16時40分には駐輪場でパンを食べながら、リモートワークの返信を2件済ませた。17時に阿寒湖を出発する。
道の駅 ステラ★ほんべつ 本別駅跡
道の駅「ステラ★ほんべつ」は、北海道十勝地方の本別町に位置する道の駅で、かつての 本別駅跡地 に建てられている。鉄道が廃止された後、その跡地を地域活性化の拠点として整備したこの場所は、鉄道の歴史を感じながら地元の魅力を楽しめるスポットとなっている。
本別駅の歴史を感じる
本別駅は、かつて北海道拓殖鉄道の停車駅として地域の交通の要所であった。鉄道は1998年に廃止されたが、この駅跡地は本別町の歴史を語る重要な遺産である。その名残を感じさせる施設デザインや看板が、訪れる人々に往時の賑わいを想像させてくれる。
道の駅としての魅力
「ステラ★ほんべつ」という名前の通り、星をテーマにしたデザインが随所に取り入れられており、夜には星空観察会などのイベントも行われる。施設内には地元の農産物や特産品が並び、新鮮な野菜や十勝の乳製品、加工品を購入できる。特に人気なのは地元の素材を使ったソフトクリームやスイーツで、観光客だけでなく地元の人にも愛されている。また、施設内には休憩スペースや観光案内所があり、旅の途中で立ち寄るのに最適な環境が整っている。周辺の観光情報を収集したり、地元の味覚を楽しんだりと、短時間でも十分に楽しめる道の駅である。
鉄道ファンにもおすすめ
鉄道跡地ということで、鉄道好きにとっても興味深いスポットだ。駅舎の雰囲気や駅名標の再現など、細かい部分で鉄道時代の名残を感じ取ることができる。また、近隣にはかつての線路跡や鉄道関連の展示もあり、過去の鉄道網について学ぶ機会も提供している。「ステラ★ほんべつ」は、歴史を感じるとともに、地元の味や文化を楽しめる道の駅である。ドライブ中の休憩スポットとしてはもちろん、鉄道ファンや歴史好きにも見どころが多い。かつての鉄道の役割を思い起こしながら、地域の魅力を再発見するきっかけとなるだろう。
足寄〜本別〜池田〜帯広経由で帰る。本別駅に寄った後でホクレンでガソリンを給油して再び拠点へ向かう。20時には拠点に到着し、ダイイチで惣菜や肉を購入。その後、拠点でゆっくりと過ごし、洗濯物を取り込んで乾かす作業を行った。ニトリで購入したミニ扇風機を使い、湿気を取るために部屋を整えることに。
その後、届いたサングラスと除湿機を確認。除湿機が初期不良で動かないので、返品手続きを始める。24時を過ぎた頃、ようやく拠点で就寝した。この一日も、自然と温泉、文化、そして美味しい食べ物に囲まれて、心身ともにリフレッシュできる充実した時間となった。