北海道車中泊#5-4:金毘羅山~明野ヶ丘公園~尺別ハナミズキロケ地~釧路湿原~達古武オートキャンプ場~

北海道車中泊の旅4日目

幕別の開拓時代の苦闘を偲ぶを金比羅山記念碑

2024年6月15日(土)
帯広の拠点で早朝4時に起床し、すぐに準備を整えて帯広の拠点から釧路湿原に向けて出発する。5時には車を走らせ、5時30分すぎに金毘羅山記念碑で撮影。

北海道幕別町にある金毘羅山記念碑は、幕別の歴史や開拓時代の信仰を象徴する重要な史跡です。この記念碑は、幕別町の北部に位置する標高174メートルの金毘羅山(幕別山とも呼ばれる)の山頂近くに設置されています。金毘羅山記念碑の周辺は自然豊かで、山頂からは十勝平野の雄大な景色を一望することができます。晴れた日には、遠くに広がる農地や町並みを眺めることができ、観光客や地元住民にとって人気のスポットとなっています。幕別町における開拓者たちの努力や信仰を象徴する存在で、自然と人々の営みが交差するこの地は、過去の人々の思いを感じる場所であり、貴重な学びの場となっています。

明野ヶ丘公園にガウディ?

6時に「明野ヶ丘公園」に到着。この公園には、どこかガウディを思わせるユニークな建物があり、トイレもウッディなデザインで雰囲気が良い。

45分ほどかけて公園内を散策しながら撮影を楽しむ。今回の撮影は、YouTubeにアップする前提での練習を兼ねており、動画の編集を意識した撮影方法を試みた。少し工夫するだけで撮影がこんなにも楽しくなることを実感する。


 

 

宮尊親居住地跡を発見

8時17分には豊頃町にある「二宮尊親居住地跡」を訪れる。歴史の香りが漂う場所で、しっかり撮影を行う。
北海道十勝地方には、二宮尊親(にのみやたかちか)が住んでいたとされる居住地跡が存在する。この場所は、北海道開拓期の歴史を語る上で欠かせない重要なスポットである。二宮尊親は、報徳思想を提唱した二宮尊徳の孫であり、その思想を基に北海道の開拓に尽力した人物である。北海道の未開の地を切り開き、新たな社会を築こうとしたその姿勢は、現在でも多くの人々に影響を与えている。

居住地跡には、当時の開拓の歴史や尊親の暮らしぶりを伝える碑や案内板が設置されている。この場所は、過酷な自然と向き合いながら新天地を開拓した彼の足跡を辿ることができる貴重な場所である。周囲には広大な自然が広がり、訪れる者に開拓時代の静かな息吹を感じさせる。居住地跡を訪れることで、二宮尊親が北海道の地で実現しようとした社会の形が垣間見える。当時、彼は祖父の報徳思想を土台に、地域の人々とともに土地を耕し、農業を発展させることで新たな社会の可能性を探っていた。その努力と情熱が、この地に色濃く残されている。

その後、釧路に向かう途中、ガソリン補給のタイミングをいろいろ試してみた。7時36分には22リットルを給油し、9時10分には50km走行後に2.5リットルだけ給油するという、ちょっとした実験のような感覚で燃費の状況を確認。データを取るのもまた旅の楽しみだ。

尺別:映画「ハナミズキ」のロケ地

9時半には映画「ハナミズキ」のロケ地として知られる釧路の家に到着した。道を5kmほど行き過ぎてしまうハプニングがあったものの、Uターンして無事にたどり着くことができた。

映画「ハナミズキ」は、2007年に公開された日本の恋愛映画で、新垣結衣が主演。映画の舞台となった釧路市の家は、物語において重要な場所として登場し、実際のロケ地としても多くのファンに訪れられているようだ。しかし、到着してみると、口コミで目にしていた通り、敷地内は雑草が生い茂り、管理が行き届いていない印象だった。きちんと整備されていれば、観光地としてもさらに魅力を増すだろうにと思うが、維持管理には多くの課題があるのだろう。やや残念な気持ちを抱きつつも、映画の情景に思いを馳せる時間となった。

尺別駅跡

ロケ地の近くにある北海道釧路市にある尺別駅跡地。

2019(平成31)年3月16日、JR根室本線、尺別駅・直別駅が廃止されました。
炭鉱会社の請願で1920(大正9)年に開駅、石炭とともにあゆんだ尺別駅。釧路・十勝の境に1907(明治40)年に開駅、木材などの出荷でにぎわった直別駅。閉山や過疎化、駅の無人化などを経て、約一世紀、地域の玄関として、両駅はその役割を果たしてきました。
釧路市立博物館公式サイトより

 

 

道の駅「しらぬか恋問」

その後、9時44分にセイコーマート音別店で軽い休憩を取り、10時5分には白糠町の「DCMニコット」へ立ち寄り、キャンプに必要な道具をみてまわる。

そして、10時40分に白糠町の道の駅「しらぬか恋問」に到着。この辺りの移動中も景色を楽しみながら、ゆっくりとしたペースで旅を進めた。道の駅「恋問」は、白糠町にある人気の道の駅で、地元の特産品や新鮮な野菜、海産物を楽しむことができる。道の駅の周辺には美しい自然が広がり、釧路湿原や釧路川などの観光スポットにも近いので、観光の途中で立ち寄るには最適な場所だ。

 

釧路湿原国立公園:湿原展望遊歩道

11時25分には釧路湿原展望台に到着。ここからは、釧路湿原の広大な景色を一望でき、特に湿原特有の植物や動物たちが生き生きとした姿を目にすることができる。展望台からさらに進むと、約2.5kmの遊歩道が続いており、自然の中を歩きながら湿原の美しい風景を間近で感じることができる。この遊歩道は湿地帯の中に設けられており、所々に木製の歩道が整備されているため、足元に気を使いながらも自然の中を心地よく散策できる。途中、湿原ならではの静けさに包まれるとともに、深呼吸をするたびに新鮮な空気が体に染み渡るのが心地よい。湿原の広大な景色と静かな時間を楽しむことで、自然の中で心がリフレッシュされるのを感じることができる。

遊歩道の途中では、かわいい子狸4匹に出会うという嬉しいハプニングもあり、自然の息吹を間近に感じられる瞬間だった。

 

 

達古武オートキャンプ地での充実の午後

釧路湿原展望台を後にし、達古武キャンプ場に向かう。途中でセイコーマート達矢店に立ち寄り、夕食とキャンプ用の買い出しを済ませる。13時40分にはキャンプ場にチェックイン。

今日の移動はこれまでと決めて、遅めの昼食を兼ねた一人飲み会を始めることにした。昼食にはチキン南蛮定食やカレーを用意し、袋野菜をつまみにしてビールを3本開ける。大自然の中で、ゆっくりと味わうビールは格別だ。外の空気と自然の音に囲まれながらの食事は、普段では味わえない贅沢なひとときで、心からリラックスできる瞬間だ。

昼寝を挟みつつ、飲食を繰り返すうちに、腹がパンパンに。少し食べ過ぎたと反省しながらも、涼しい風に吹かれて気持ち良い時間を過ごす。用意しておいた網戸が大活躍し、虫を気にせず快適に過ごせるのも嬉しいポイントだ。キャンプ場の静けさと秘密基地のような雰囲気に浸りながら、ゆったりとした午後の時間を楽しむ。キャンプ地でのんびり過ごすこのスタイルも旅の楽しみ方として良い選択だと感じる。

21時には就寝。風の心地良さに包まれ、ぐっすりと眠りにつく。夜中の23時45分に一度トイレで目が覚めるものの、それ以外は快適な夜を過ごすことができた。

釧路湿原の壮大な自然と秘密基地でのくつろぎの時間。どちらも旅の醍醐味を存分に味わうことができた一日だった。

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