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北海道車中泊の旅初日
関空から新千歳空港へ
2024年5月25日(土)
旅の初日。自宅で早朝6時に起床し、まずは荷物の整理をスタート。風呂掃除を済ませた後、洗濯を行い、溜まった家事を片付けることで気持ち良く出発する準備を整えた。
午前中は仕事にも集中し、重要な仕事をある程度完了させてから出発の準備を開始。正午前、車で家を出発。空港への移動中も旅行の計画を頭の中で確認しつつ、期待感が高まる。帯広の駐車場で待っているハイゼットカーゴ(シロ)での北海道初車中泊が今回の旅の目的となる。
13時、関西国際空港第2ターミナルの第6駐車場に車を停める。この時間では建物に近い第5駐車場はまず満車である。出発前の時間で溜まっていたメールの返信を済ませる。13時25分にはターミナル内のファミリーレストラン「ココス」でほうれん草とベーコンのバターソテーをメインに、辣油葱チャーシューを添えた昼食を楽しむ。出発前の食事は旅のスタートに向けたエネルギー補給でもあり、ワクワク感をさらに高めてくれた。
ほうれん草とベーコンのバターソテーと辣油葱チャーシュー。
関空を14時10分に出発。新千歳空港へ向かう。16時11分に無事到着し、5月とはいえ、北海道の空気はまだ冷たい。17時13分にはレンタカー会社「バジェットレンタカー」で車をピックアップ。この日、借りた車は89248kmからのスタート。トリップBは燃費を確認するのに給油の度に走行距離をリセットし、トリップCは1日毎にリセットするので、乗り出し時の走行距離を記録をしておかないと旅のトータル走行距離がわからなくなる。
今回は帯広までの同行者がいたので、ミルキーバスではなくレンタカーを借りることにした。2人以上で移動する際、高速道路を利用せず一般道を走るのであれば、軽自動車のレンタカーのほうがコストパフォーマンスに優れている。今回は最も安い軽自動車を予約していたため、それで十分だと思っていたのだが、なんとキャンペーン中とのことで、軽自動車と同じ料金でハイグレードな三菱エクリプスクロスを借りられることに。ありがたくその申し出を受けることにした。
道の駅夕張メロードでメロン熊に威嚇される
北海道ならではの景気を楽しみながら一般道路をドライブしつつ、18時20分に夕張の南の玄関、道の駅 夕張メロードに立ち寄る。JR新夕張駅に隣接し、道東自動車道夕張インターチェンジにも近い夕張の南の玄関口である。今回の旅ではどこで休憩をとるのかは特に予定していなかったが、地道を走りながら気ままに目的地を決める自由さを実感。
強烈なインパクトのあるキャラクターのメロン熊は、夕張市の特産品である夕張メロンの畑を野生のヒグマが食い荒らしたというニュースをきっかけに誕生したらしい。夕張の農家を荒らしたことで変貌した熊で、全国各地のイベントを通じて、熊は危険な生物であることを知らしめているとのこと。確かに恐ろしい表情をしている。
メロン熊の入り口。
たん(石炭)とどらやきを合わせた造語である「たんどら」
じゃがばたどら焼き。北海道産のじゃがいもとバターを使用した餡が入っている、珍しくて新しいどら焼き。
めろどら。どら焼きの中に入っている餡には夕張メロン果汁を使用。
帯広到着:温かいラーメンと餃子で体を温める
19時18分に日高町の道の駅樹海ロードで休憩。札幌と道東を結ぶ国道274号と、旭川方面と浦河方面を結ぶ国道237号の分岐点にあり、峠の出入り口にあたる場所にある。この前を通ると、自然と吸い込まれるように立ち寄るような導線になっている。小腹が空いたので何か食べようかと思ったが、この時間ではどこも営業をしていなかった。
のんびりと寄り道しながらの移動だったので、帯広の拠点に着くまでは想定よりも時間がかかってしまった。晩はスープカレーを楽しむ予定だったが、21時に到着した「ビリーブ」は残念ながらこの日の営業が終わっていた。そのため急遽、21時15分に拠点近くの「Noodle&Kitchen わ~るど」へ向かい、数量限定海鮮ちゃんぽんと餃子を注文。寒い夜に温かいラーメンと餃子は体を芯から温めてくれ、満足感が高まった。
道の駅おとふけで車中泊 春なのに想像以上の寒さ
その日の宿泊地として選んだのは、2022年4月15日にグランドオープンした「道の駅おとふけ」。ここは、NHK連続テレビ小説「なつぞら」の十勝編で登場した「柴田家の母屋・牛舎・サイロ」と「菓子店雪月」を模した建物、合計4棟が建ち並び、建物の前には牧草地が整備され、牛のオブジェがある。ドラマのファンにとっては一度は訪れたい場所だ。私もリアルタイムとオンデマンドで2回ほど観たので来るのが楽しみだった。
駐車場にはキャンピングカーで旅をする高齢者のカップルが多かったのは意外だった。いわゆる1960年代〜70年代のカニ族のバックパッカーのはしりの世代の方々だろうか。退職して時間にも余裕ができたので、キャンピングカーで日本を廻っているのかもしれない。
道の駅おとふけの人気の要因としては以下のことがあげられるだろう。
- アクセスの良さ: 北海道の主要な道路に近く、道内各地への移動途中に立ち寄りやすい場所にある。交通の便が良いため、ドライバーにとって便利な休憩スポットとして利用される。また、近くには観光地や温泉地が多く、車中泊をしながら観光を楽しむのにも便利な立地である。
- 広い駐車場: 車中泊に適した広い駐車スペースがあり、特に長距離旅行の途中で車中泊をする人々にとって、十分なスペースを提供しているため人気がある。
- 施設の充実: 道の駅には、24時間トイレや休憩所、さらには売店や地元の特産品を販売している店舗もあり、車中泊をするための基本的な設備が整っている。
- 景観の良さと自然: おとふけ周辺には美しい自然環境が広がっており、景観を楽しみながら静かな時間を過ごせる。
これらの要素が組み合わさることで、道の駅おとふけは車中泊のスポットとして非常に魅力的となり、多くの旅行者に利用されている。そんな私もこれらの条件が魅力的で、ここで車中泊のお世話になることにした。車を停めるときは、京都鴨川でのデートの等間隔現象とよべるような感じになり、遅めで到着した私はソロリと大型キャンピングカーの間に駐車した。
車中泊の準備を整えたものの、夜中の寒さは予想以上で、あまりの冷え込みに午前3時頃に目が覚めた。しかし、手持ちの着替えの綿のほうのシャツを重ね着して寒さをしのぎ、なんとか日の出まで乗り切る。Tシャツでも綿素材なら重ね着3枚でそれなりに保温の効果があるのは新たな発見。しかし、5月下旬でもこの寒さとは認識が甘かった。空港を降りたときに感じた冷たい空気から覚悟しておくべきだった。