足立美術館~熊野大社~ゆうあい熊野館~出雲そば 菊二郎~出雲大社~三瓶観光リフト~宍道湖夕日スポットとるぱ~のどぐろ日本海
山陰島根の旅:足立美術館~熊野大社~出雲大社~三瓶山~宍道湖
2024年秋の山陰 鳥取・島根の旅(Part1)
2日目:2024/9/16
コンテンツ
出雲への旅の始まり
16日(月)6時半起床。まだ眠たい目をこすりながらシャワーを浴び、気合を入れる。さっと準備を整え、ホテルの朝食ブッフェに突入した。戦闘開始前のエネルギー補給には文句なし。7時半にホテルを後にした。
途中、8時半に北栄町のローソンで一息。さらに9時半にはセブンイレブン安来清水店で追加の燃料補給(もちろん自分の方の)。なんだかんだでコンビニが旅人の強い味方であることを再認識する。
足立美術館の衝撃!日本庭園とアートの極み
出雲大社に向かう途中で、足立美術館の文字を見つけた。急ぐ旅ではないし、一度も行ったことがなかったので、寄ってみることにした。
庭園は圧巻である。枯山水や池泉回遊式庭園が、まるで絵画のように視界に広がる。
アメリカの専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」で連続して日本一に選ばれている理由がわかる。見る人の心を捉えて離さない計算された景観美だ。
設立者の足立全康氏について学ぶと、これがまた驚きの人物だ。
彼は1901年、現在の島根県安来市に生まれ、実業家として成功を収めた後、71歳にしてこの美術館を開いた。
その動機は「日本庭園と近代日本画の魅力を広く伝えたい」という純粋な思いからだった。
館内には横山大観をはじめとする近代日本画の巨匠たちの作品が展示されており、アート好きにはたまらない空間であろう。
足立氏の信念は「庭は生きた絵画」。その言葉の意味がここで完全に理解できた。庭もアートも堪能できるこの場所は、堺屋太一が言った「金儲け、社会還元、道楽」の全てを体現する足立全康氏の人生そのものだった。
足立美術館(島根県)日本美術と庭園の価値を世界に伝える 項目 詳細情報 名称 足立美術館 所在地 島根県安来市古川町320 設立年 1970年 創設者 足立全康 主な特徴 庭園の美しさと日本画コレクション ...
静寂の熊野大社で感じた出雲の古の気配
11時20分、熊野大社を訪れる。
島根県松江市にある熊野大社。出雲地方を代表する歴史深い神社だという。古くは「熊野本宮」とも呼ばれ、日本最古の神社のひとつらしい。その歴史は「出雲国風土記」にも登場するというのだから、かなりの名門のはずだ。
主祭神は伊邪那伎命(いざなぎのみこと)。ここからして、いかにも由緒正しい。出雲大社へ行く道中、案内板を見つけてふと立ち寄ってみたのだが、境内は静寂そのもの。杉の木々が風に揺れる音しか聞こえない。参拝者は2~3組といったところか。
まるで時間が止まったような雰囲気だ。これも悪くない。けれど、あの出雲大社の観光地然とした賑わいを思うと、どうしても差を感じてしまう。出雲大社ほどの知名度がないのは仕方ないにしても、この熊野大社の静かさには、少し寂しさも混じる。
しかしまあ、人混みを避けてのんびり参拝するには、これ以上ない場所だ。ここには、静けさの中に息づく古の気配がある。人気のない神社というのも、悪くない選択かもしれない。
八雲温泉 ゆうあい 熊野館
出雲國一之宮・熊野大社に隣接する八雲温泉 ゆうあい 熊野館の日帰り利用は大人で530円(2024年9月現在)
この宿の特徴は、広々とした大浴場と趣のある露天風呂にある。露天風呂は岩風呂と大理石風呂の二種類が用意され、それぞれが日本庭園を模した造りとなっている。ゆったりとした湯船に浸かりながら、庭園風の景色を楽しむことができ、心身ともに癒されるひとときを提供している。とのこと。入っておけばよかった。
出雲そば 菊次郎の三色割子そばで昼食
13時、出雲大社の駐車場に到着。車を停める頃には、すっかりお腹が空いていた。周辺の店はどこも混み合っており、空席を探して右往左往。
何とか「菊次郎」という店に辿り着き、三色割子そばを注文することができた。
磯のりおろし、卵、なめ茸とろろと三段のそばが綺麗に盛り付けられて出てくる。自家製麺の細切りそばは、のど越しと心地よい歯応えが絶妙だ。一口、また一口と箸が進み、気づけば三段すべてが空っぽに。
しっかりとそばの風味を堪能し、空腹も満たされて大満足。参拝前の食事としてこれ以上ない選択だったと、ほっと一息つく時間となった。
晴れた日に訪れる出雲大社 神話の舞台で心洗われる時間
出雲大社の「ムスビの御神像」を目の前にすると、その存在感に思わず立ち止まった。静かで落ち着いた空気の中、神聖な雰囲気が漂っていた。
像の前で手を合わせ、心を込めて願いをかけた。「良いご縁がありますように」という思いを胸に秘めながら、穏やかな気持ちで祈る。
祈りを終えたあとも、その場を離れるのが少し惜しく感じた。ムスビの御神像は、ただ見るだけではなく、こうして神様とのつながりを感じられる特別な存在であると実感した。
出雲大社を回り終えると、その広さと歴史の深さに感動した。
特に大しめ縄の迫力には圧倒された。また、ムスビの御神像の優しい表情も印象的であった。縁結びの神様として、多くの人が願いを込める理由がよく理解できる。
参拝を通じて自分の願いを改めて考えたり、ゆっくりとした時間を過ごせたことは、非常に心に残る体験であった。
出雲大社と快晴の空 縁結びの神様に願いを込めて 出雲大社を歩く 神話の地で願いを込めるひととき 出雲大社鳥居 出雲大社 参拝道 ムスビの御神像 出雲大社 境内 出雲大社の大しめ縄 出雲大社 御本殿 出雲大社 彰古...
三瓶山リフトから眺める虹と絶景の緑
午後は三瓶山の観光リフトに乗り込む。リフトが徐々に高度を上げると、足元に広がる景色がなんとも素晴らしい。
緑の森が鮮やかに輝き、遠くには山々が連なっている。そしてふと目を上げると、晴れ間から虹がかかっていた。
リフトに揺られながら、まるで特等席に座っている気分だった。どんな高級リゾートでも、この景色とこの気分にはかなわないだろう。
14時41分には「三瓶のうぐいす茶屋」で一服し、自然に包まれるひとときを過ごす。
しまね花の郷
しまね花の郷は、島根県出雲市に位置する花と緑が楽しめる公園である。この施設は、四季折々の花々が美しく咲き誇る庭園や広々とした芝生広場を備え、多くの人々に親しまれている。
園内には「トキ分散飼育センター」が併設されており、ここでは朱鷺の保護と飼育が行われている。朱鷺は日本の特別天然記念物であり、その美しい姿を見ることができる貴重な場所だ。
宍道湖の夕陽を目指して
絶景ポイント「とるぱ」に向かうも駐車場は満員!
夕陽までの時間、少しゆっくりしていたものの、宍道湖の夕陽絶景ポイント「とるぱ」が湖の東端にあると知り、急いで車を走らせることに。夕方の空気が徐々にオレンジに染まる中、到着した「とるぱ」の駐車場は、すでに満員っぽい。そこで迷っている暇もなく、判断を迫られる。ここで無理に待つよりも別の場所を探そう、と南側の駐車場へ。
黄金色に輝く宍道湖と日本海の夕陽
到着すると、残り2台分のスペース。なんとか滑り込む。車を降りて夕陽ポイントに向かうと、目の前に広がる光景に息をのむ。宍道湖の湖面が日本海から差し込む夕陽に照らされ、黄金色に輝いている。その光が水面に反射し、柔らかな波と共にきらめく様は、壮大という言葉では足りないほどの美しさだ。
旅の疲れがこの瞬間、すっと消えていくような感覚。心が満たされる、そんな夕陽だった。満員の「とるぱ」をあきらめた選択が、これほどまでに美しい景色に導いてくれるとは。旅にはこういう偶然の巡り合わせがあるから、面白いのだ。
夜はのどぐろ尽くし!出雲駅北側で乾杯
ドーミイン出雲の温泉が楽しみ。
サプライズ失敗!閉まっていた「キッチンさくら」
出雲市駅前の飲み屋街を歩くと、ぽつんと「キッチンさくら」の看板が目に入った。友人の行きつけだと聞いていたその店に、ついに来てみたのだ。だが、どうやら閉まっている様子。
島根に行くことは友人に言わず、「さくら」に行った感想をサプライズで伝えてやろうと思っていた。それが叶わなかったのはなんとも残念だ。想像していたのは、あの独特の驚いた顔と、「なんで言わんかったんや!」という少し怒ったような照れ笑いだった。
けれど、こういうハプニングも旅の醍醐味なのかもしれない。行けなかったお店の分、新しい出会いを探しに足を向ける。それも悪くない。次に来るときは、ちゃんと事前に友人に伝えてみようと思う。そしてその時は、必ず「キッチンさくら」の暖簾をくぐってみよう。
のどぐろ日本海飲は兵衛の楽園
その後、19時半には出雲駅北側にある「のどぐろ日本海」へ。
ここはまさに、飲兵衛の楽園とでも言うべきか。まずビールを一杯。
そこから始まる日本酒の飲み比べ。それぞれの違いを味わう。そしてやってきたのが、刺身の盛り合わせだ。地元でとれた新鮮な魚介類が、日本酒のうまさをさらに引き立てる。魚の甘みと酒の香りが絡み合う。
さらに焼きおにぎりだ。香ばしい醤油の香りが鼻をくすぐり、表面のパリッとした食感がまたいい。そこに地元スーパーで気になっていた赤てんと黒てんを添える。魚のすり身にピリッと辛いアクセント、そして黒てんのコクのある味わい。これを肴に日本酒をちびり。
その後、やってきたのが、のどぐろ茶漬けだ。脂ののったのどぐろの切り身が、ご飯にのってくる。
最後には、地元の新鮮な魚介類に感動しつつ、ほろ酔いの体を引きずりホテルへ戻る。頭の中には、今日の旨かったものがぐるぐると回る。
温泉で締めくくる贅沢な一日
21時半からは洗濯と温泉。温泉に浸かりながら今日の出来事を振り返る。足立美術館で感じた驚き、三瓶山の虹、出雲大社の荘厳さ、そしてのどぐろの美味しさ。全てが充実した一日だった。
ほな、また明日
今回訪問したところ
足立美術館
熊野大社
ゆうあい熊野館
出雲そば 菊二郎
出雲大社
三瓶観光リフト
しまね花の郷
宍道湖夕日スポット とるぱ
のどぐろ 日本海
道の駅 淡河~道の駅しんぐう~道の駅 あわくらんど~スーパーホテル鳥取駅北口~かぶら亭~らーめん道場 太鼓判 車中泊プチDIYから鳥取の海鮮・牛骨ラーメンを堪能 2024年秋の山陰 鳥取・島根の旅(Part1) 初日:2024/9/15 朝からDIY!遮光(目隠し)作りでスタートダッシュ ...
足立美術館~熊野大社~ゆうあい熊野館~出雲そば 菊二郎~出雲大社~三瓶観光リフト~宍道湖夕日スポットとるぱ~のどぐろ日本海 山陰島根の旅:足立美術館~熊野大社~出雲大社~三瓶山~宍道湖 2024年秋の山陰 鳥取・島根の旅(Part1) 2日目:2024/9/16 出雲への旅の始まり ...