新得でそばと廃線を堪能
ナイタイ高原牧場での昼食後、12時半に「ヴィレッジ432」で乗馬ハイキングコースを申し込んだが、馬の休憩時間の関係で14時スタートとなった。それまでの時間を活用するため、「新得そばの館」に立ち寄ることにした。
そばロード。
国内有数のそばの産地として知られる新得町。狩勝峠から新得市街を繋ぐ国道38号沿いは約1.5キロメートルに渡ってそば畑が続き、「そばロード」の愛称で親しまれています。
7月中旬から8月中旬には、北海道の代表種でもあるキタワセソバが白い花を咲かせ、畑一面を白く染めあげます。
新得観光協会より
「新得そばの館」では「ゴホ天せいろそば」と「山芋せいろそば」をいただき、地元の風味豊かなそばをいただく。
帰りにレジ横に陳列していたそばがら枕(大)を自宅用に2個購入する。実は以前、車中泊用に同じそばがら枕(小)をこちらで購入しており、このまくらのファンになった。
時間がさらに余っていたため、そばロード沿いを散策し、廃線となった小笹川橋梁や新内駅の歴史を感じさせる風景に触れた。狩勝ぽっぽの道は、旧国鉄狩勝線の廃線跡を活用した散策コースで、歩くだけで鉄道の歴史に触れられる場所だ。
狩勝ぽっぽの道(新得)
昭和41年に廃線となった旧国鉄狩勝線跡を整備した散策路。現在は散歩・サイクリング・乗馬を楽しめるほか、「狩勝トレイルランニング」のコースとしても親しまれています。 新得山スキー場下のSL広場から旧新内(にいない)駅まで、その距離はおよそ10km。レンガのアーチ橋や橋脚など、ロマンを感じる鉄道遺産を見ることが出来ます。
新得町観光協会より
小笹川橋梁は、赤レンガで造られた美しいアーチが特徴的な歴史的な橋だ。かつて狩勝峠を越える旧国鉄士幌線の一部として活躍したこの橋梁は、昭和初期に建設された。巧みに積み上げられたレンガは、当時の技術の高さを物語り、今もその風格を保ち続けている。川のせせらぎをBGMにして、散策路から見上げる橋梁は、過ぎ去った時代の物語を感じさせた。
狩勝高原園地
13時半には狩勝高原園地に到着。新内駅は、廃線となった今でも駅舎や線路が保存されている。自然の中に溶け込んだこれらのスポットは、時代の移ろいを感じさせながら、どこか穏やかで心落ち着く風景を提供してくれる。
ここでは親子連れや年配の方がトロッコを楽しむ微笑ましい光景が広がり、近くにはSLの展示もあった。また、NHK朝ドラ「なつぞら」の撮影で使われた柴田家のセットも見学。
啄木モニュメントと新内駅逓所(えきていじょ)跡の標柱。歌集「一握りの砂」に収められた歌を記す。明治41年(1908年)啄木は釧路新聞の記者として就職するため家族を小樽に残して釧路へ向かう途次、開通間もない狩勝峠を汽車で越えた。
忘れ来し煙草を思ふ
ゆけどゆけど
山なほ遠き雪の野の汽車
遠くより
笛ながながとひびかせて
汽車今とある森林に入る
しばた牧場玄関前のロケセット。