北海道の旅最終日
2024年4月22日(月)
帯広の拠点で早朝4時45分に起床し、5時15分に出発。最終日も北海道らしい自然と文化を満喫しながら、地道で南へ走り抜けた。
朝の十勝広尾線と初めての海
帯広広尾線を南下し、6時には「宇宙のまち」こと大樹町へ到着。清流歴舟川(れきふねがわ)に掛かる鯉のぼりの数が圧巻。
歴舟川清流鯉のぼりは、毎年4月下旬から5月初旬までのあいだ、たくさんの鯉のぼりを川幅いっぱいに泳がせる、大樹町の春の風物詩とも言えるイベントです。
大樹町内の方に使わなくなった鯉のぼりを寄贈していただき、平成3年に初めて実施されました。以後毎年実施され、近年は町外の方からも多くの鯉のぼりを寄贈いただいています。
平成14年からは子供の撮影用スポットとして、小サイズの鯉のぼりも河川敷に設置しています。
(Visit大樹より)
歴舟川は、北海道大樹町を流れる一級河川で、日高山脈を水源とし、太平洋へ注ぐ川だ。
日本一の清流と称されるほど水質が良い川で、その水の美しさは、環境省が実施する「清流日本一コンテスト」でもたびたび評価されているらしい。
そこからさらに南下し、6時40分には「サンタのまち」広尾に到着。十勝港で今回初めて海を目にした。農家の町と漁師の町、雰囲気がまったく違うのが面白い。
黄金道路
黄金道路を走ると、道沿いの駐車場ではサーファーや昆布漁の人々が入り混じり、朝の活気が感じられる。えりも町を抜けると潮の香りが漂い、北海道の海の存在感を肌で感じることができる。
黄金道路は、北海道えりも町から広尾町にかけての国道336号線の一部を指す。この道路は、太平洋に面した険しい断崖絶壁を貫くように造られた道路で、1934年(昭和9年)に着工された際、地形が非常に厳しく、掘削や土木工事に巨額の費用がかかり「黄金をつぎ込むようだ」と言われたことから名付けられたそうだ。道路には複数のトンネルがあり、現在の黄金道路の一部はこれらのトンネルを通じて難所を迂回する形になっていた。
この道では太平洋の荒波を間近に感じながら走ることができ、途中には美しい海岸線や断崖絶壁の景色が広がる。十勝とは、また違った自然を感じる。
道沿いにある「フンベの滝」の撮影のため一旦駐車。「フンベの滝」は海岸沿いの岩場から流れ落ちる小さな滝で、「フンベ」とは、アイヌ語で「クジラの骨」を意味する。
襟裳岬で絶景を堪能
8時に襟裳岬へ到着。ちょうど着いた瞬間に空が晴れ渡り、雄大な景色を満喫しました。駐車場所を間違えたものの、そういったハプニングも旅の楽しさの一部だろう。
襟裳岬はかつて砂漠化していたことを知り驚いた。昭和28年から始まった緑化事業の成果が現在の景色を形作っていると知り、自然保護の大切さを改めて感じた。
えりも岬はかつて広葉樹の原生林で覆われていましたが、伐採や放牧により砂漠化しました。昭和28年に緑化事業が始まりましたが、強風で草本の発芽や定着が困難でした。雑海藻を利用する試みが成功し、緑化が進展。木本緑化ではクロマツが適していることが判明し、防風柵の改良も行われました。50年の努力で豊かなクロマツ林が形成され、海の生態系も回復。今後は原生種の植樹を進め、元の自然に近づけることが目標です。
(北海道えりも町 百人浜緑化事業についてより参照)
浦河・新ひだか町へ
休憩を挟みながら浦河町、新ひだか町へと進みました。浦河では突然街の雰囲気に変わり、景色のギャップが新鮮だ。
競馬の町・新冠で馬に思いを馳せる
11時50分、道の駅「サラブレッドロード新冠」に到着。競馬好きな知人を思い出し、競馬関連のお土産を購入。こういう時に趣味や興味を普段から共有しておくことは大事。
その後は優駿記念館やハイセイコーの墓を訪問。記念館には歴代の競走馬たちの優駿の碑が並び、その数に圧倒される。さらに、ビクレッドファームでは運よく見学可能な時間帯に到着し、牧場の風景を満喫する。ビクレッドファームは、北海道新冠町にある競走馬の牧場で、歴史ある名馬たちの墓や記念碑が点在する観光スポット。特に競馬ファンにとっては、過去の名馬を偲び、馬文化に触れる貴重な場所となっている。
午後は新千歳空港へ向けて車を走らせ、15時56分にガソリンを満タンにして返却。
今回の旅では1160kmを地道で走破。
レンタカーを返却後は一灯庵でビールとそばを楽しみつつ、次回の旅の準備として5月25日〜28日のレンタカーを予約。
20時半に新千歳を離陸し、22時半に関空へ到着。
広大な自然と文化に触れながら、1160kmを駆け抜けた北海道の旅。自然の雄大さに圧倒されつつも、地域ごとの個性に触れられる旅となりました。