帯広拠点探しの旅2日目:2024/03/12
帯広駅から雪の緑ヶ丘公園へ徒歩で移動
2024年3月12日(火)は6時に起床。晴天に恵まれた朝で、これから始まる帯広での1日が楽しみであった。8時には移動販売車事業の内容と予算を確認し、9時には帯広市内の賃貸のオーナーさんに電話をかけ、13時に部屋の内覧を約束。午前中は駅周辺の散策に時間を使うことにした。
9時半から緑ヶ丘公園まで足を運ぶ。この時期の公園には雪が残っており、まだまだ冬の風景が広がっていた。もともとこの地は明治時代に建設された十勝監獄の跡地であり、北海道開拓時代の歴史を感じる場所である。囚人たちが開拓に従事したという厳しい歴史の痕跡はほとんど残っていないが、公園の静けさや広がる景色にどこか特別な趣を感じることができた。緑ヶ丘公園は帯広駅から2kmほどの場所にある。3月中旬、帯広の気温は少しずつ春を感じさせるものの、公園内にはまだ雪が点在しており、冬の名残が色濃く残っている。日が差すと雪が溶け、足元は少しぬかるむ箇所もあるが、歩きやすいルートが整備されているためノーマルのスニーカーでも散歩は可能だ。
10時には緑ヶ丘公園内にある帯広百年記念館を訪れる。ここは帯広の開拓100周年を記念して建てられた施設で、市の歴史や文化に関する貴重な資料が展示されている。常設展示室は、大きく2つの展示室に分かれている。第1展示室は開拓時代以降の十勝の変遷を、自然、生活、農業を中心に紹介。第2展示室は十勝平野の形成から、先住民アイヌの人々の暮らしまで、太古の時代から十勝の歴史を紹介。帯広の歴史に対する理解が一層深まった。展示品の写真を撮りながら早足での見学だったが、帯広という土地が持つユニークな歴史を肌で感じた。時間をつくって再度訪問しよう。
駅ナカの「ぶたはげ」で豚丼~拠点探し
11時10分には帯広駅近くの有名な豚丼専門店「ぶたはげ」で昼食をとる。香ばしいタレが絡んだ豚肉は絶品。
食事を終えた後、帯広駅南側の「とかちプラザ前」のバス停から11時57分発のバスに乗って内覧予定の部屋近くまで移動(840円)。
13時からは実際に部屋を案内してもらう。建物前では、年配の気のよさそうな男性が雪かきをしていた。柔和な笑顔で挨拶してくれた彼は、この物件のオーナーさんだった、この建物や周辺の環境や本州から北海道に住むときの認識不足あるあるなどを教えてくれた。物件自体は広さと価格が申し分なかったものの、築年数の古さやフローリングの柄が少し気になった点もあった。内覧の後は、物件周辺を歩きながら、環境や生活のしやすさを確認する時間をとった。14時には近くのスーパーダイイチで買い物をして一息。
15時25分からは別の物件の内覧を実施。こちらは灯油の管理も行ってくれる物件で、清潔感があり非常に気に入った。内覧後、担当者が帯広駅まで車で送ってくれた。車中では、帯広のソウルフードであるインデアンカレーについての話を聞くことができた。「店の20メートル手前から漂うカレーの香りで、すぐに場所が分かるんです」と担当者が熱弁するその様子から、地元の人々にとってインデアンカレーが特別な存在であることが伝わってきた。カレーの濃厚な香りが街中に漂うというエピソードは、帯広ならではの魅力を物語っている。
外食は少し疲れる気分だったため、駅ナカのセブンイレブンでビールや食料を購入。部屋に戻り、親子丼とおにぎり2個、アイスを食べながら夕食を済ませた。その後シャワーを浴び、ホテルで仕事に集中する時間を確保。
夜は駅北側の繁華街を歩いてみる。担当者の方がおっしゃっていたインデアンカレーでカツカレーを堪能。普通のカレーライスが550円と非常にリーズナブルで、地元の人々に愛される理由がよくわかる味だった。帰りに午後の紅茶を購入し、ホテルの部屋に戻った。